5月5日の「こどもの日」(端午の節句)が近づくと、菖蒲の葉はどこに売ってるのか探し始める方も多いのではないでしょうか。菖蒲湯としてお風呂に入れる伝統的な使い方だけでなく、その独特な香りには魔除けの意味合いがあるとされています。また、菖蒲の葉で笛を作って遊んだ記憶がある方もいるかもしれません。
しかし、いざ探してみると、スーパーのどの売り場にあるのか、値段はいくらくらいなのか、そもそもいつから販売されるのか分かりにくいものです。また、菖蒲湯に使う葉菖蒲は、観賞用の花菖蒲とどう違うのか、どこに生えてる植物なのか、育て方や毒の有無まで気になる点は多岐にわたります。
この記事では、「菖蒲の葉 どこに売ってる」という疑問をお持ちの方へ向けて、具体的な販売場所や時期、値段の相場、さらには菖蒲の葉の使い方まで、必要な情報を分かりやすく解説します。
- 菖蒲の葉が購入できる主な実店舗とネット通販
- スーパーや花屋での具体的な販売時期と価格相場
- 菖蒲湯に使う「葉菖蒲」と「花菖蒲」の簡単な見分け方
- 菖蒲湯(お風呂)での使い方や、その他の活用法
菖蒲の葉 どこに売ってる?販売店まとめ
- 菖蒲はどこで売っていますか?(しょうぶはどこで売っていますか?)
- 菖蒲の葉スーパーや花屋の取り扱い
- 菖蒲の販売時期はいつですか?
- 菖蒲の葉 値段の相場は?
- 菖蒲 どこに生えてるか解説
菖蒲はどこで売っていますか?(しょうぶはどこで売っていますか?)
菖蒲湯(しょうぶゆ)に使われる葉菖蒲(はしょうぶ)は、主に端午の節句(5月5日)が近づく4月下旬から5月上旬にかけて、以下の場所で販売されます。
実店舗での取り扱いが基本ですが、時期を逃した場合や近くに店舗がない場合は、ネット通販での購入も便利です。
| 購入場所の分類 | 具体的な店舗名・種類 |
|---|---|
| 実店舗 | スーパーマーケット(イオン、ライフ、西友、成城石井など)
ホームセンター(カインズ、コメリ、コーナンなど) 花屋・生花店 道の駅・農産物直売所 八百屋 |
| ネット通販 | Amazon
楽天市場 Yahoo!ショッピング 園芸店のオンラインショップ |
ネット通販のメリット
ネット通販では、菖蒲湯用のカットされた葉だけでなく、栽培用の苗(ポット苗)や、長期保存が可能な乾燥タイプ、手軽に楽しめる入浴剤タイプなど、様々な形態の菖蒲が販売されています。確実に手に入れたい場合や、栽培も楽しみたい場合に適しています。
菖蒲の葉スーパーや花屋の取り扱い
菖蒲の葉を最も手軽に購入できる場所は、スーパーマーケットや花屋です。
スーパーマーケットでの取り扱い
多くのスーパーでは、4月下旬頃から5月5日(こどもの日)までの期間限定で、野菜売り場や季節行事の特設コーナー(鮮魚コーナー近くの場合も)で販売されます。
イオン、イトーヨーカドー、西友、ライフ、成城石井、コープなど、多くのチェーンで取り扱い実績があります。ただし、店舗の規模や地域によっては入荷しない場合もあるため、注意が必要です。多くの場合、数本の葉が束ねられ、ビニール袋に入った状態で販売されています。
花屋・生花店での取り扱い
花屋や生花店でも、同時期に菖蒲湯用の葉菖蒲が店頭に並びます。スーパーよりも新鮮で質の良いものが手に入る可能性があります。
スーパーで見つからない場合は、近所の花屋を覗いてみることをおすすめします。こどもの日当日は売り切れる可能性が高いため、事前の予約やお取り置きをお願いしておくと確実です。
菖蒲の販売時期はいつですか?
菖蒲湯用の葉菖蒲が市場に出回る主な時期は、こどもの日(5月5日)直前です。
具体的には、4月下旬のゴールデンウィーク開始頃から5月5日の当日までが、スーパーや花屋での販売ピークとなります。
ただし、これは菖蒲湯用の「葉」の販売時期です。一部の品種(観賞用や栽培用)については、5月~6月が販売時期となる場合もあります。
当日の購入は品切れに注意
5月5日の当日になると、午前中の早い時間帯に売り切れてしまう店舗も少なくありません。特に夕方以降に購入しようとすると、すでに入手困難になっているケースが多いため、5月3日や4日など、前もって購入しておくことを強くおすすめします。
菖蒲の葉 値段の相場は?
菖蒲湯用の葉菖蒲の値段は、販売店や葉の量(束)によって異なりますが、一般的な相場があります。
データベース情報によると、平均的な値段は1束あたり「700円~900円」程度が一つの目安とされています。ただし、これはあくまで平均であり、店舗によっては400円~500円台で販売されている例も見られます。
ネット通販での価格例
ネット通販の場合、価格は多様です。
- ポット苗(栽培用):1ポット 500円~1,800円程度
- 乾燥菖蒲(入浴用):1パック 500円~1,000円程度
- 菖蒲湯用(生葉):送料込みで1,000円~(※まとめ買いで安くなる場合あり)
生葉をネットで購入する場合、送料が加わるため実店舗より割高になる傾向がありますが、まとめ買いで単価を抑えられる商品もあります。
菖蒲 どこに生えてるか解説
私たちが購入する葉菖蒲(ニオイショウブ)は、本来は湿地や池、川のほとりなど、水辺に自生する植物です。
日本全国の湿地帯で見られますが、都市部では自生している場所を見つけるのは困難です。また、衛生面や安全性の観点からも、菖蒲湯に利用する場合は、販売されている清潔なものを購入するのが一般的です。
もしご自宅で育てたい場合は、前述の通り園芸店やホームセンター、ネット通販でポット苗を購入し、水切れしないように管理することで栽培が可能です。
「菖蒲の葉 どこに売ってる」以外の基礎知識
- 菖蒲の葉とあやめの葉の違いは何ですか?
- 葉菖蒲 花は咲くの?
- 葉菖蒲 育て方のポイント
- 葉菖蒲毒はある?安全性
- 菖蒲の葉使い方(お風呂・魔除け・笛)
- 菖蒲の葉 どこに売ってるか総まとめ
菖蒲の葉とあやめの葉の違いは何ですか?
「菖蒲」という名前がつく植物には、菖蒲湯に使う「葉菖蒲(はしょうぶ)」と、美しい花を咲かせる観賞用の「花菖蒲(はなしょうぶ)」があり、これらは全く異なる植物です。
また、花菖蒲と似た花を咲かせる植物に「あやめ(文目)」もあります。これらは特に葉の形状で見分けることができます。
菖蒲湯に使うのは「葉菖蒲」
菖蒲湯に利用するのは、サトイモ科の「葉菖蒲(ニオイショウブ)」です。独特の強い香りがあります。
一方、「花菖蒲」や「あやめ」はアヤメ科の植物で、主に花を観賞するために栽培されます。これらには菖蒲湯に使うような強い香りはありません。
葉菖蒲とあやめの葉の主な違いは以下の通りです。
| 項目 | 葉菖蒲(ニオイショウブ) | あやめ(文目) |
|---|---|---|
| 科名 | サトイモ科 | アヤメ科 |
| 葉の幅 | 広い(約2~3cm) | 狭い(約1cm程度) |
| 葉脈 | 中央に太い葉脈(中肋)が1本通っている | 目立つ葉脈はない |
| 葉の基部 | 赤みを帯びていることが多い | 赤みはない |
| 香り | 非常に強い芳香がある | ほとんど香らない |
お店で選ぶ際は、「菖蒲湯用」と明記されているかを確認し、葉の幅が広く、中央にクッキリとしたスジ(葉脈)が入っているものを選ぶと間違いないでしょう。
葉菖蒲 花は咲くの?
菖蒲湯に使う「葉菖蒲(ニオイショウブ)」も花を咲かせます。
ただし、花菖蒲やあやめのような派手な花ではありません。葉菖蒲の花は、薄い黄緑色で、棒状(ガマの穂に似た形)をしており、あまり目立ちません。この花の部分を「肉穂花序(にくすいかじょ)」と呼びます。
開花時期は5月~6月頃で、葉の間からひっそりと顔を出します。私たちが主に利用するのは葉の部分ですが、植物としても花を咲かせるという点は知っておくと良いでしょう。
葉菖蒲 育て方のポイント
ネット通販などでポット苗(根株)を購入した場合、ご家庭で葉菖蒲を育てることも可能です。翌年以降も菖蒲湯に利用できるメリットがあります。
葉菖蒲は非常に丈夫な宿根草(冬越しする植物)で、育て方は比較的簡単です。
植え付け
購入した苗は、鉢植えまたは地植えにします。鉢植えの場合は、水持ちの良い土(赤玉土や腐葉土を混ぜたもの、または水生植物用の土)を使用します。
日当たりと水やり
日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育ちます。
最も重要なポイントは「水やり」です。葉菖蒲は元々湿地に生えている植物のため、極端な乾燥を嫌います。
水切れは厳禁
地植えの場合は乾燥しにくい場所に植えます。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるか、鉢受け皿に常に水を張っておく「腰水(こしみず)」管理が最も簡単で確実です。
肥料は特に多くを必要としませんが、春先に緩効性の肥料を与えると生育が良くなります。冬になると地上部は枯れますが、根は生きているため、翌春に再び新芽が出てきます。
葉菖蒲毒はある?安全性
葉菖蒲(ニオイショウブ)の安全性についてですが、菖蒲湯として古くから利用されてきた歴史があり、一般的に入浴剤として使用する分には安全とされています。
ただし、サトイモ科の植物には、肌への刺激となる成分を含むものがあります。データベース情報にもある通り、すべての人に全く影響がないとは言い切れません。
肌が弱い方・アレルギー体質の方は注意
情報によれば、植物アレルギーがある方や、肌がデリケートな方は、長時間の入浴や、菖蒲の成分が濃く出すぎたお湯に注意が必要です。
肌に異常を感じた場合は、すぐに使用を中止し、シャワーなどで洗い流してください。特に小さなお子様と入浴する場合は、様子を見ながら使用することをおすすめします。
菖蒲湯はあくまで入浴用であり、葉や根を口にすることは避けてください。
菖蒲の葉使い方(お風呂・魔除け・笛)
菖蒲の葉には、菖蒲湯以外にも様々な使い方が伝わっています。
菖蒲湯(お風呂)での使い方
最も一般的な使い方です。葉菖蒲の独特な香りには、アザロンやオイゲノールといった精油成分が含まれ、リラックス効果や血行促進、疲労回復などが期待できるとされています。
- 購入した葉菖蒲を水で軽く洗います。
- 数本を束ねて輪ゴムなどでまとめ、そのまま湯船に浮かべます。
- (より香りを出したい場合)葉を折ったり、ハサミで数カ所に切り込みを入れたり、根元を少し刻んだりすると、香り成分が出やすくなります。
- お湯を沸かす(給湯する)30分~1時間ほど前から浴槽に入れておくと、香りが浴室全体に広がります。
魔除け・厄除け
古来中国から伝わる風習として、菖蒲の強い香りには邪気を払う力があると信じられてきました。これが日本の武家社会で「尚武(しょうぶ)」(武道を重んじる)と結びつき、男児の健やかな成長を願う行事となりました。
- 軒先(のきさき)に吊るす:菖蒲の葉を軒先に吊るし、邪気が家に入るのを防ぐ。
- 枕の下に敷く:健康でいられるようにと、枕の下に敷いて寝る。
- 頭に巻く:菖蒲の葉で鉢巻きのように頭に巻く風習もあります。これは「頭がよくなる」という言い伝えや、「健康で賢い子に育つように」という願いが込められているとされます。
菖蒲の笛
菖蒲の葉を使って簡単な笛を作ることができます。こどもの日に、お子様と一緒に楽しむのも一興です。
- 菖蒲の葉を1枚用意します。
- 葉の先端(細い方)を口にくわえやすいように少しちぎります。
- 葉を唇に挟み、ピンと張るように両手で持ちます。
- 唇に当てた葉に、強く息を吹きかけると「ピー」という音が出ます。(葉を振動させるイメージです)
※上手く鳴らすには少しコツが必要ですが、昔ながらの素朴な遊びとして親しまれています。
菖蒲の葉はどこに売ってる?総まとめ
この記事の要点をリストでまとめます。
- 菖蒲湯用の葉は「葉菖蒲(ニオイショウブ)」というサトイモ科の植物
- 販売場所はスーパー、ホームセンター、花屋、道の駅、ネット通販など
- スーパーでは野菜売り場や季節コーナーで販売されることが多い
- 主な販売時期は4月下旬から5月5日(こどもの日)までの短期間
- 5月5日の当日は品切れになる可能性が高いため早めの購入推奨
- 値段の相場は1束700円~900円程度が目安だが店舗により差がある
- ネット通販では苗、乾燥タイプ、入浴剤なども購入可能
- 葉菖蒲は本来、湿地や水辺に自生する植物
- 観賞用の「花菖蒲(アヤメ科)」とは全く別の植物
- 葉菖蒲とあやめの葉は、葉の幅や中央の葉脈の有無で見分けられる
- 葉菖蒲も目立たないが黄緑色の棒状の花を咲かせる
- 家庭での育て方のコツは「水切れさせないこと(腰水管理)」
- 菖蒲湯は肌が弱い人やアレルギー体質の人は刺激に注意が必要
- 使い方はお風呂(菖蒲湯)のほか、魔除け(軒先に吊るす等)もある
- 葉を唇に当てて息を吹くと笛として音を鳴らして遊べる
