塔婆料の封筒は100均で買える?お金の入れ方方から書き方まで

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塔婆料 封筒 100均

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法事の準備をしていると、「塔婆料(とうばりょう)」の封筒ってどうしたらいいんだろう?って悩みますよね。お布施とは別だし、専用の袋もあまり見かけないし…。法事の案内状にお寺から「塔婆料は別途」なんて書かれていると、いよいよ焦ってしまいます。

そんな時、身近な100均、例えばダイソーやセリア、キャンドゥで売ってる封筒を使っても失礼にあたらないのかな?と不安になる方も多いかなと思います。安価なもので済ませて、ご先祖様やお寺様に失礼になったらどうしよう…と心配になりますよね。

もし100均で買うなら、どんな封筒を選べばいいんでしょうか。水引は必要なのか、表書きは香典と同じように薄墨なのか、それとも濃墨なのか。名前や中袋の書き方にも決まりがあるのか、さらには金額相場はいくらぐらいで、お札の入れ方や当日の渡し方まで、わからないことだらけかもしれません。

この記事では、塔婆料の封筒を100均で探している方のために、どの封筒を選べばマナー違反にならないか、その具体的な選び方から書き方、当日のマナーまで、私がしっかり調べた情報をまとめてみました。ポイントさえ押さえれば、100均でも全く問題なく準備できますよ。

  • 100均(ダイソー・セリア)で選ぶべき封筒の具体的な3つの条件
  • 塔婆料の封筒に水引や薄墨が不要な理由(香典との違い)
  • 失敗しない表書き・名前・中袋(内袋)の書き方見本
  • 塔婆料の金額相場やお札の入れ方、失礼のない渡し方

 

塔婆料の封筒、100均でも大丈夫?選び方

まず結論から。塔婆料の封筒は、100均のもので全く問題ありません!

私も最初は「安いもので大丈夫かな…」と心配だったんですが、大切なのは値段じゃなくて、「塔婆料に適した仕様の封筒を選ぶこと」なんですね。

というのも、塔婆料は、読経などへの「感謝の気持ち」であるお布施とは少し異なり、「卒塔婆(そとば)という板の作成にかかる実費・材料費」としての側面が強いものだからです。もちろん感謝の気持ちも込めますが、性質としては「支払い」に近いんですね。

だからこそ、過度に装飾された豪華な袋よりも、適切な仕様の封筒を選ぶことが重要になります。ダイソーやセリア、キャンドゥなどの100円ショップの文具コーナーには、いろんな封筒が並んでいますが、これから説明するポイントさえ押さえれば、失礼にならずにしっかり準備できますよ。

 

100均(ダイソー・セリア)の選び方

100均で塔婆料の封筒を選ぶとき、チェックするコーナーは「文具コーナー」にある「封筒売り場」です。よく便箋や祝儀袋が並んでいる棚に一緒に置いてありますね。

ここで大事なのは、「価格」ではなく「3つの条件」を満たしているか、です。

前述のとおり、塔婆料は「実費」としての側面が強いものです。そのため、お香典のような水引などの装飾は不要とされています。むしろ、シンプルなものが好ましいんですね。

100均で探すときに必ずチェックしてほしい条件は、以下の3つです。

100均で選ぶ「3つの条件」

  1. 白無地であること(柄や色付き、模様入りは避ける)
  2. 郵便番号枠(赤枠)がないこと(これが最重要!)
  3. 一重(ひとえ)の封筒であること(二重封筒はNG)

この3点を満たしていれば、100均で買ったものでも全く問題ありません。

 

郵便番号枠なしの白無地を選ぶ

これが一番大事なポイントであり、100均で探すときの最大の難関かもしれません。

100均に売っている白い封筒の多くは、手紙用の「郵便番号枠(あの赤い四角い枠)」が印刷されています。でも、塔婆料は僧侶に直接手渡しするものです。郵便枠があると、いかにも「事務用品」「手紙用」という印象になってしまい、改まった場には不適切とされています。

必ず、「郵便番号枠なし」のシンプルな「白無地」の封筒を選んでください。お寺への「支払い」や「お礼」ですから、事務用品は避けたいですね。

二重封筒は避けて!

封筒の中には、中身が透けないように内側に色のついた紙などが貼ってある「二重封筒」もあります。一見丁寧に見えますが、弔事全般では「不幸が重なる」ことを連想させるため、避けるのがマナーです。塔婆料の封筒も、これにならい「不幸が重ならないように」という意味を込めて、必ず「一重(ひとえ)」の封筒を選びましょう。

 

塔婆料の封筒に水引は必要?

100均にも法事用として、「黒白」や、関西で使われる「黄白」の水引(みずひき)がかかった不祝儀袋が売っていますよね。これを使えばいいのかな?と迷うかもしれません。

でも、塔婆料の場合、水引は不要です。

水引がついた袋は、主に「香典(御霊前・御仏前)」や「御供物料」など、故人へのお供えとしてお金を包む際に使われるものです。

一方、塔婆料は「塔婆の代金」であり、お寺(僧侶)にお渡しするものです。これは「お布施」と同じ扱いに分類されます。そして、お布施にも原則として水引はかけません。そのため、塔婆料も水引のない「白無地の封筒」が最も正しい選択になります。

「塔婆料」「お布施」「香典」の違い(簡易まとめ)

  • 塔婆料:塔婆の作成実費。お寺への支払い。水引不要。濃墨。
  • お布施:読経などへの感謝。お寺への寄付。水引不要。濃墨。
  • 香典:故人への弔慰金。遺族へのお供え。水引必要。薄墨(四十九日以前)。

(※お布施と塔婆料は、別々に包んで渡すのが丁寧です)

 

塔婆料の封筒は薄墨で書く?

これも間違いやすいポイントですね。法事=薄墨(うすずみ)というイメージが強いですが、塔婆料は違います。

必ず「濃墨(こずみ)」の筆ペンまたは毛筆で書きます。

薄墨は、通夜や葬儀の香典で「突然の訃報に驚き、悲しみの涙がこぼれて墨が薄まってしまいました」という深い悲しみを表すものです。

一方、塔婆料は法要に合わせて事前に依頼し、準備する「実費・お礼」です。これは「突然のこと」ではありませんよね。悲しみを表現する必要はなく、むしろ「きちんと準備しました」という意を示すために「濃墨」ではっきりと書くのが正しいマナーです。

100均で筆ペンも一緒に買うなら、「濃墨用」または「慶弔両用」の濃いインクの方を選んでくださいね。

 

塔婆料の封筒の表書き

濃墨の筆ペンが用意できたら、いよいよ封筒の表面(おもてめん)を書きます。水引などがないので、封筒の中央上部に、縦書きで書きます。

一般的には以下のいずれかを書きます。

  • 「御塔婆料」(これが一番丁寧で無難です。「御」をつけることでお礼の意が強まります)
  • 「塔婆料」
  • 「塔婆代」(少し直接的ですが、間違いではありません)

どれでもマナー違反にはなりませんが、迷ったら「御塔婆料」と書いておけばまず間違いないかなと思います。

ちなみに、宗派によっては塔婆の扱いが異なる場合があります(例:浄土真宗では原則として塔婆を立てませんが、お寺の方針で立てる場合もあるようです)。また、関西地方ではお墓に立てる長い「板塔婆」とは別に、「経木塔婆(きょうぎとうば)」という薄い板を使うこともあり、その場合も「御塔婆料」で大丈夫です。もし菩提寺から特定の表記を指定されている場合は、そちらに従ってくださいね。

 

塔婆料の封筒、名前の書き方

表書きが書けたら、次は名前です。これも濃墨で書きます。

表面(名前)の書き方

表書き(「御塔婆料」など)の真下、封筒の中央下部に、施主(法要の代表者)のフルネーム(氏名)を縦書きします。表書きより少し小さめに書くとバランスが良いですよ。

  • 家名で書く場合:「〇〇家」と家名を記すこともあります。
  • 複数人で出す場合:連名で塔婆を申し込む場合、代表者の氏名を中央に書き、その左下に「外一同(ほか いちどう)」と書き添えます。全員分の塔婆料をまとめた場合は、お寺側が誰の分か分かりやすいよう、別紙に全員の氏名と金額を記載したリストを同封するのが一番親切です。

裏面の書き方と封の仕方

封筒の裏側には、お寺側が管理しやすいように、施主の情報を明記します。

封筒の裏、左下の位置に、ご自身の「住所」と「氏名」を縦書きで記載します。金額を記載する必要はありません(金額は中袋に書きます)。

封の「〆」は必要?

  • 中袋(内袋)を使った場合:外封筒の封(のり付け)は不要です。封もしません。
  • 中袋を使わず、外封筒に直接お札を入れた場合:この場合は、封(のり付け)をして、「〆」または「封」の字を書いて閉じます。

 

塔婆料の封筒を100均で揃えた後のマナー

100均で適切な封筒を準備できたら、次は中身の準備と渡し方ですね。ここにも香典とは違う、塔婆料ならではのマナーがあるので、最後の仕上げとしてしっかり確認しておきたいところです。

 

塔婆料の封筒、中袋の書き方

100均の封筒に中袋(内袋)がセットになっていれば、ぜひそれを使ってください。お金が直接透けて見えず、より丁寧な印象になります。もしセットになっていなければ、お金を直接入れても大丈夫です(その場合は前述のとおり、封をして「〆」と書きます)。

中袋を使用する場合の書き方です。

表面:金額

中袋の表面中央に、包んだ金額を縦書きで記載します。 この時、使う数字は「大字(だいじ)」と呼ばれる旧漢字を用いるのが伝統的であり、最も丁寧なマナーとされています。

もちろん、「金 5,000円」や「金 10,000円」のように算用数字(アラビア数字)で書いても、現代ではマナー違反ではありません。ただ、大字は改ざん防止の意味合いもあり、改まった場面で使われてきた経緯があるので、知っておくと安心ですね。

大字(だいじ)の例

  • 3,000円 → 金 参阡圓(または 金 参阡円)
  • 5,000円 → 金 伍阡圓(または 金 伍阡円)
  • 10,000円 → 金 壱萬圓(または 金 壱萬円)
  • 30,000円 → 金 参萬圓(または 金 参萬円)

(※「阡」は「千」、「圓」は「円」の旧字です。新字の「千」「円」を使っても間違いではありません。)

裏面:住所・氏名

中袋の裏面、左下に「住所」と「氏名」を縦書きで明記します。これにより、万が一、外封筒と中身が別々になってしまっても、お寺側でどなたから頂いたものか判別がつきます。

 

塔婆料の金額相場はいくら?

塔婆料の金額は、お寺や地域によってかなり幅があるのが実情です。あくまで一般的な目安ですが、1本あたり 3,000円~5,000円が最も多く見られる相場かなと思います。

広い範囲では、2,000円から10,000円程度とされています。都市部の有名寺院や、塔婆の大きさ・種類(経木塔婆か板塔婆か)によっても変わってくるようです。

塔婆料は「実費」なので、お布施と違って金額が明確に定められていることが多いです。法要の案内や、塔婆の申し込み用紙に記載されていることもあります。

もし金額がわからなくて迷った際は、塔婆を申し込む時に「恐れ入りますが、御塔婆料は、おいくらお包みすればよろしいでしょうか」と、お寺や僧侶に直接確認するのが最も確実で安心です。失礼にはあたりませんので、遠慮なく聞いてみましょう。

※ここで提示した金額はあくまで一般的な目安です。必ず菩提寺にご確認ください。

 

塔婆料のお札の入れ方と向き

お金を準備する際、新札か旧札か、そしてお札の向きも気になりますよね。これも香典と大きく違う点です。

お札の準備:新札か旧札か?

香典の場合は、「突然の訃報で新札を準備する時間がなかった」という体裁や、「死を予期して準備していた」と受け取られないよう、あえて旧札(または新札に一度折り目をつけたもの)を使うのがマナーです。

しかし、塔婆料は法要のために事前に依頼し、準備するものです。香典とは意味合いが異なります。 したがって、お寺への感謝と塔婆作成の実費としてお渡しするものですから、新札(ピン札)でお渡ししても全く問題なく、むしろ望ましいとされています。

もし新札が手元になければ、わざわざ両替に行く必要はありませんが、できるだけ「きれいな状態の旧札」を選んで包むように心がけたいですね。

お札の向き(専門家による補完)

お札を中袋(または封筒)に入れる向きにも配慮します。

  1. お札の肖像画(顔)が描かれている面を「表」とします。
  2. 中袋(または封筒)の表面(金額が書いてある側)に対して、お札の表面(肖像画)が向くように入れます。
  3. 複数枚のお札を入れる場合は、すべてのお札の向きを揃えます。
  4. お札を取り出した際に、肖像画が上(封筒の入り口側)に来るように入れます。

これは、受け取った相手がすぐに金額を確認できるよう、また、お札の顔を下に向けない(=相手を敬う)という意味合いがあるそうです。

 

塔婆料の渡し方とタイミング

100均の封筒で準備しても、この「渡し方」が一番大切かもしれません。

渡すタイミング

塔婆料(およびお布施)を渡すタイミングは、主に以下の2つです。

  • 法要後(推奨):法要がすべて終わり、僧侶が着替えなどを終えてご挨拶されるタイミング(お茶をお出しする時など)で渡すのが一般的です。「本日は丁寧なご供養を賜り、ありがとうございました」とお礼の言葉を述べ、「こちら御塔婆料でございます」(お布施もあれば「御布施でございます」)と一言添えてお渡しします。
  • 法要前:法要当日は慌ただしくなることが予想される場合や、お寺の受付で先に渡すよう案内がある場合は、法要が始まる前の挨拶の際に渡しても失礼にはあたりません。

大切なのは、感謝の気持ちを伝えることです。法要日以降に渡す(=支払いが遅れる)ことは避けましょう。

渡し方の作法:袱紗(ふくさ)の使用

100均で準備した封筒であっても、それをそのままカバンやポケットから取り出して渡すのは、大変失礼にあたります。絶対にNGです。

塔婆料の封筒は、必ず「袱紗(ふくさ)」に包んで持参します。袱紗は、金封や封筒を汚したり折り目をつけたりしないよう、相手への丁寧な心配りを示すための大切な道具です。

  • 袱紗の色:弔事(ちょうじ)であるため、紫色(むらさき)、紺色、緑色、ねずみ色(グレー)など、寒色系のものを使用します。紫色の袱紗は、慶事(お祝い事)と弔事のどちらにも使えるため、一つ持っておくと非常に便利ですよ。
  • 袱紗の包み方:弔事の場合、袱紗は「左開き」になるように包みます(お祝い事の慶事は「右開き」です)。
  • 渡し方:
    1. 僧侶の前で袱紗を開きます。
    2. 封筒を取り出し、畳んだ袱紗の上に乗せます。
    3. 僧侶(相手)から見て、表書きの文字が読める向き(自分から見て逆向き)にして、両手で「どうぞお納めください」と差し出します。

この一連の所作が、100均の封筒であっても、お渡しする側の丁寧な気持ちを伝えてくれます。

 

総まとめ:塔婆料の封筒と100均の活用

法事の準備は何かと大変ですが、塔婆料の封筒は100均のものでも、マナーさえ守れば全く問題ないということが分かりました。

大切なのは価格ではなく、TPOに合ったものを選び、正しい作法で準備し、感謝の気持ちを込めてお渡しすることですね。

100均で選ぶ最終チェック

  • 白無地
  • 郵便番号枠なし
  • 一重(ひとえ)の封筒

書き方・準備のチェック

  • 濃墨の筆ペンで書く
  • ✅ 表書きは「御塔婆料」が無難
  • ✅ 裏面に住所・氏名を忘れずに
  • ✅ お札は新札(または綺麗なお札)でOK
  • ✅ お札の向きを揃えて入れる
  • ✅ 当日は袱紗(ふくさ)に包んで持参する

100均(ダイソー・セリア、キャンドゥなど)を賢く利用して、失礼のないよう、しっかり準備を整えたいですね。