ガンブルー液はホームセンターにある?どこに売ってる?代用できる?

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ガンブルー液 ホームセンター

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金属のDIYやメンテナンスで利用されるガンブルー液を、お近くのホームセンターで探していませんか。

特にゴルフクラブの錆止めや、自作パーツの黒染め仕上げに使いたいけれど、カインズなどの店舗で実際に見かけたことがない、という方も多いかもしれません。

この記事では、ガンブルー液とブルーイング液、そして常温黒染剤との違いから、おすすめの製品、正しい使い方まで詳しく解説します。

また、ブルーイングと黒染めの基本的な知識や、万が一見つからなかった場合の代用品に関する情報もお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

  • ガンブルー液の原理や使い方の基本がわかる
  • ホームセンターでの具体的な販売状況がわかる
  • おすすめの製品や代用品が見つかる
  • 安全な使用方法とメンテナンスの注意点がわかる

ガンブルー液をホームセンターで探す前の基礎知識

  • ガンブルーの原理は?
  • ガンブルー液とは何ですか?
  • ブルーイング液とはどんなもの?
  • 黒染めとブルーイングの違い
  • ガンブルーの耐久性はどのくらいですか?
  • ガンブルー液の基本的な使い方
  • ガンブルー液はゴルフクラブにも使える

ガンブルーの原理は?

ガンブルーの原理は、鉄の表面で起こる化学反応を利用したものです。

結論から言うと、鉄の表面に意図的に「黒錆(くろさび)」の膜を作り出すことで、腐食の原因となる「赤錆(あかさび)」の発生を防ぎます。

通常、鉄が錆びるというと、赤茶色にボロボロになる赤錆(三酸化二鉄)をイメージするでしょう。これは鉄の腐食を進行させる有害な錆です。

一方、黒錆は四酸化三鉄という非常に緻密で安定した性質を持つ錆です。

ガンブルー液を鉄に塗布すると、薬品の働きによって表面が酸化され、この安定した黒錆の酸化被膜が形成されます。

つまり、有害な赤錆が発生する前に、あえて無害で丈夫な黒錆でコーティングしてやるという、逆転の発想に基づいた技術がガンブルーの原理です。

これは塗装のように上から色を乗せるのではなく、金属自体の表面を変化させるため、金属の質感を損なうことなく、美しい黒色仕上げと防錆効果を両立できるのです。

ガンブルー液とは何ですか?

ガンブルー液とは、前述した黒錆の被膜を鉄や鋼の表面に形成するために使用される化学薬品のことです。

主な成分として亜セレン酸などを含んでおり、常温で手軽に金属の黒染め加工ができるため、広く利用されています。

もともとはその名の通り、銃(ガン)の表面を青みがかった黒色(ガンブルー)に仕上げ、錆から保護するためのメンテナンス用品として開発されました。

現在ではその手軽さと高い質感の仕上がりから、プロの職人だけでなく、個人のDIY愛好家にも利用が広がっています。

主な用途としては、以下のようなものが挙げられます。

  • モデルガンやエアガンの金属パーツの塗装
  • ゴルフクラブ(特にノーメッキウェッジ)の防錆処理
  • 自作した鉄製の家具や雑貨の黒染め
  • 刃物や工具のメンテナンス

このように、ガンブルー液は金属に深みのある美しい外観を与えつつ、耐久性を向上させるための保護処理剤として、多岐にわたる場面で活躍しています。

ブルーイング液とはどんなもの?

ブルーイング液は、基本的にはガンブルー液とほぼ同じものと考えて差し支えありません。

「ブルーイング(Bluing)」という言葉自体が、銃を青黒く染める処理を指すため、そのための液体(液)という意味で使われます。

両者の間に厳密な化学的定義の違いはなく、メーカーや販売店によって呼称が異なる場合が多いのが実情です。

ただ、ニュアンスとして「ガンブルー液」は黒染め全般を指すことが多いのに対し、「ブルーイング液」は、より銃器本来の青みがかった美しい光沢のある仕上がりを追求する製品を指して使われる傾向があります。

豆知識ですが、昔の銃の表面処理は本当に青色に近かったそうです。

技術の進歩で被膜が厚く作れるようになり、現在の黒色に近い色合いになりましたが、その頃の名残で「ガンブルー」と呼ばれているんですよ。

したがって、製品を探す際には「ガンブルー液」と「ブルーイング液」の両方のキーワードで検索してみると、より多くの選択肢を見つけることができるでしょう。

黒染めとブルーイングの違い

「黒染め」と「ブルーイング」は、どちらも鉄の表面に黒錆の被膜を形成する技術ですが、その指し示す範囲やニュアンスに少し違いがあります。

黒染めは、工業的な大規模な処理から個人のDIYまで、金属を黒くする表面処理全体の総称として使われる、より広い概念の言葉です。

一方、ブルーイングは、黒染めの中の一つの手法であり、特に銃器の表面処理で用いられる、独特の青黒い光沢を持つ仕上げを指すことが多い専門的な表現です。

両者の違いをまとめると、以下のようになります。

項目 黒染め ブルーイング
指す範囲 金属を黒くする表面処理全般(広い概念) 黒染めの一種で、特に銃器の仕上げ(専門的表現)
主な用途 工業製品、機械部品、建築金物、DIY全般 銃器、モデルガン、ゴルフクラブ、刃物など
色合いのイメージ マットな黒から光沢のある黒まで様々 青みがかった深みのある黒、独特の光沢

結論として、ブルーイングは黒染めという大きなカテゴリの中に含まれる、特定の手法や仕上がりを指す言葉と理解しておくと分かりやすいでしょう。

私たちがガンブルー液を使って行う作業は、まさにこのブルーイングにあたります。

ガンブルーの耐久性はどのくらいですか?

ガンブルー処理による酸化被膜の耐久性は、正直なところ、本格的な塗装やメッキ加工に比べると高くはありません。

被膜自体が非常に薄いため、硬いものに擦れたり、衝撃が加わったりすると、比較的簡単に剥がれてしまいます。

例えば、ゴルフクラブのソールやフェースのように地面やボールと頻繁に接触する部分は、数回の使用で色が落ちてくることもあります。

しかし、バックフェースのようなあまり物と接触しない部分であれば、かなりの期間、美しい状態を保つことが可能です。

メンテナンスが必須です

ガンブルーの被膜は多孔質(微細な穴がたくさん開いている)なため、水分が残っていると、そこから赤錆が発生する可能性があります。

使用後は必ず水分をしっかりと拭き取り、定期的に防錆オイルを薄く塗布することで、被膜の寿命を大幅に延ばすことができます。

完全なノーメンテナンスで良いわけではない、という点は覚えておく必要があります。

傷や色落ちもある種の「味」として楽しむ側面もありますが、美観を長期間維持するためには、使用後の手入れが非常に重要になる表面処理方法です。

ガンブルー液の基本的な使い方

ガンブルー液は手軽に扱える薬品ですが、美しい仕上がりと安全な作業のためには、正しい手順を踏むことが重要です。

ここでは、基本的な使い方を4つのステップに分けて解説します。

ステップ1:下地処理と脱脂

まず最も重要なのが下地処理です。対象物の表面に油分や古い塗膜、赤錆が残っていると、化学反応が均一に進まず、深刻な色ムラの原因になります。

サンドペーパーやスチールウールで表面を丁寧に磨き、汚れや錆を完全に除去してください。

その後、パーツクリーナーやアセトン(除光液)、無水エタノールなどを使って、指の脂などが付かないように徹底的に脱脂します。

この工程が仕上がりの9割を決めると言っても過言ではありません。

ステップ2:ガンブルー液の塗布

脱脂が終わったら、ガンブルー液を布やコットン、筆などに少量取り、対象物に均一に塗り広げます。液に触れた瞬間から化学反応が始まり、みるみるうちに表面が黒く変化していきます。

一度で厚塗りしようとせず、薄く塗り重ねていくのがムラなく仕上げるコツです。

ステップ3:水洗いと乾燥

好みの色合いになったら、すぐに流水で薬品を完全に洗い流し、化学反応を止めます。

薬品が残っていると、そこだけ反応が進みすぎてしまったり、後から錆の原因になったりします。

洗浄後は、水分が残らないようにドライヤーや綺麗な布で完全に乾燥させてください。

ステップ4:オイルでの仕上げ

乾燥後、表面にはスラッジと呼ばれる反応後の白い粉が付着していることがあります。

これをスチールウールなどでごく軽くこすり落とし、最後に防錆オイル(ミシンオイルやKURE5-56など)を薄く塗り込んで仕上げます。

オイルが被膜の微細な穴を埋め、防錆効果と色の深みを高めてくれます。

安全に関する注意

ガンブルー液は化学薬品です。作業中は必ずゴム手袋と保護メガネを着用し、十分に換気された場所で行ってください。

また、使用した布や容器は他の用途に再利用せず、適切に処分しましょう。

ガンブルー液はゴルフクラブにも使える

はい、ガンブルー液はゴルフクラブ、特にノーメッキ仕様のウェッジやアイアンのメンテナンスに非常に有効です。

ノーメッキのクラブは打感が柔らかいというメリットがありますが、メッキ保護がないため非常に錆びやすいのがデメリットです。

そこでガンブルー処理を施すことにより、赤錆の発生を抑えつつ、引き締まった黒色の外観にカスタマイズできます。

プロのクラブのような風格が出るため、見た目にこだわりたいゴルファーに人気があります。

ゴルフクラブに使うメリット

  • 赤錆の発生を効果的に防止できる
  • 太陽光の反射を抑え、アドレス時に集中しやすくなる
  • 自分だけのオリジナルな外観にカスタマイズできる

ただし、前述の通り、被膜の耐久性はそれほど高くないため、バンカーショットなどでソールが削れると、その部分の被膜は剥がれてしまいます。

これもまた使い込んだ味となりますが、綺麗な状態を保ちたい場合は定期的な再処理が必要です。

愛着のあるクラブを自分の手でメンテナンスする楽しみの一つとして、ブルーイングに挑戦してみるのも良いでしょう。

ガンブルー液はホームセンターで買える?販売店情報

  • カインズでのガンブルー液の取り扱い
  • おすすめのガンブルー液を紹介
  • 常温黒染剤としてのガンブルー液
  • ガンブルー液の代用は可能か?
  • 総括:ガンブルー液はホームセンターで買える?

カインズでのガンブルー液の取り扱い

結論から言うと、カインズをはじめとする一般的なホームセンターでガンブルー液を見つけるのは非常に困難です。

カインズやコーナン、コメリといった大手ホームセンターはDIY用品や塗料の品揃えが豊富です。

しかし、ガンブルー液は銃器のメンテナンス用品という特殊なカテゴリに分類されるため、取り扱い対象外となっている店舗がほとんどです。

実際に公式サイトのオンラインストアで検索しても、ヒットしないことが大半です。

一部、非常に規模の大きい店舗の専門的な工具コーナーなどで稀に置かれている可能性もゼロではありませんが、基本的には「売っていない」と考えておくのが無難でしょう。

もし店舗に探しに行く場合は、必ず事前に電話で在庫の有無を確認することをおすすめします。

確実に手に入れたい場合は、ホームセンターを探し回るよりも、後述する専門店や通販を利用するのが最も効率的で確実な方法と言えますね。

おすすめのガンブルー液を紹介

ガンブルー液はいくつかのメーカーから販売されており、それぞれに特徴があります。

ここでは代表的で評価の高い製品をいくつか紹介します。

G.Smith.S(GスミスS)シリーズ

モデルガン愛好家の間では定番の国産ブランドです。

特に「シャイニーブルー」や「シークレットブルー」といった製品が有名で、初心者にも扱いやすく、美しい青みがかった仕上がりになります。

丁寧な説明書が付属しているのも嬉しいポイントです。

東美化学 ブラッキー

プロ向けの高品質な黒染め剤として知られています。

常温で簡単に施工でき、耐久性に優れた濃い黒色に仕上がるのが特徴です。

1リットル単位など、比較的容量の大きい製品が多いため、多くのパーツを処理したい場合や、本格的な作業に向いています。

ハートフォード(HWS)

モデルガンメーカーであるハートフォードが販売しているブルー液です。

亜鉛合金やHW樹脂といったモデルガン特有の素材に対応した製品もあり、安心して使用できます。

バーチウッド社製品について

海外製品では「バーチウッド(Birchwood Casey)」社のスーパーブルーなどが非常に有名ですが、法改正などの影響で現在、日本国内への正規輸入品の入手が困難な状況になっています。

在庫限りで販売している店舗もありますが、見つけるのは難しいかもしれません。

これらの製品は、主にモデルガン専門店、ミリタリーショップ、またはAmazonや楽天市場といった通販サイトで購入するのが一般的です。

常温黒染剤としてのガンブルー液

ガンブルー液を探す際、もう一つ覚えておくと便利な名称が「常温黒染剤(じょうおんくろぞめざい)」です。

これはその名の通り、工業的な加熱処理を必要とせず、常温のままで鉄を黒く染めることができる薬品の総称です。

ガンブルー液は、まさにこの常温黒染剤の一種です。

そのため、オンラインショップなどで製品を探す際に「ガンブルー液」で見つからなくても、「常温黒染剤」や「鉄 黒染め液」といったキーワードで検索すると、東美化学のブラッキーのような業務用製品や、他のメーカーの同等品が見つかることがあります。

パッケージのデザインは工業製品らしいシンプルなものが多いですが、原理や用途はガンブルー液と同じです。

もしガンブルーという名称にこだわらなければ、検索の幅を広げてみることをおすすめします。

ガンブルー液の代用は可能か?

市販のガンブルー液を使わずに、身近なもので金属を黒染めする方法も存在します。最も有名なのが、紅茶とクエン酸(またはお酢)を使った方法です。

これは、紅茶に含まれるタンニンと、鉄が反応して黒いタンニン鉄が生成される原理を利用したものです。

手順としては、濃く煮出した紅茶にクエン酸を混ぜた液体に、脱脂した鉄製品を数時間~一晩漬け込むというものです。

市販品と比べたデメリット

この方法は手軽に試せる一方で、以下のようなデメリットがあります。

  • 市販のガンブルー液ほど濃く、均一な黒にはなりにくい
  • 非常に時間がかかる(数時間~一晩)
  • 被膜が弱く、防錆効果はあまり期待できない

あくまで実験的なDIYとして楽しむ分には面白いですが、ゴルフクラブの防錆や、美しい仕上がりを求める場合には、性能が安定している市販のガンブルー液を使用するのが確実です。

前述した「G.Smith.S」や「ブラッキー」は、特定の製品を探している際の「代用品」として優れた選択肢となるでしょう。

総括:ガンブルー液はホームセンターで買える?

この記事の要点を以下にまとめました。

  • ガンブルー液は鉄の表面に黒錆の膜を作り赤錆を防ぐ化学薬品
  • 原理は化学反応による酸化被膜の形成
  • ブルーイング液とはほぼ同義で青みがかった仕上げを指すことが多い
  • 黒染めは広い概念でブルーイングはその中の一つの手法
  • 耐久性は塗装に劣るため使用後のオイルメンテナンスが重要
  • 基本的な使い方は下地処理・脱脂・塗布・水洗い・仕上げの順
  • ノーメッキのゴルフクラブの防錆やカスタマイズにも有効
  • カインズなどの一般的なホームセンターでの入手は非常に困難
  • 購入はモデルガン専門店やミリタリーショップが確実
  • Amazonや楽天市場などの通販サイトでは品揃えが豊富
  • おすすめはG.Smith.Sや東美化学ブラッキーなどの専用品
  • 「常温黒染剤」という名称で探すのも有効な手段
  • 紅茶などによる代用も可能だが性能は市販品に大きく劣る
  • 安全のため作業時は手袋の着用と換気を徹底する
  • 最終的な購入先としてはオンライン通販が最も手軽で推奨される