春になると、自宅であのお花見が楽しめる「桜の盆栽」、すごく気になりますよね。テーブルの上で満開の桜を愛でる…想像しただけでワクワクします。
でも、いざ始めたい!と思っても、「そもそも桜の盆栽ってホームセンターに売ってるのかな?」とか、「カインズやコメリみたいな身近なお店で手に入るの?」って、まず売ってる場所が気になりませんか。
運よく見つけても、値段はいくらぐらいが相場なのか、初心者でも育て方は難しくないか、特に人気の旭山桜(あさひやまざくら)は扱っているのか、いろいろと心配になっちゃうかも。
もし買ってきても、ちゃんと花が咲かないなんてことになったら悲しいですし、植え替えの時期や剪定の方法なんかも、あらかじめ知っておきたいですよね。
この記事では、そんな「桜の盆栽をホームセンターで探している」あなたの疑問を解決するために、販売時期や選び方のコツ、基本的な育て方まで、私が調べた情報をギュッとまとめてみました!
- ホームセンターで桜盆栽が買える時期や具体的な店舗
- ホームセンターと専門店の値段や品種の違い
- 初心者でも失敗しにくい「良い木」の選び方
- 購入後の育て方、植え替え、剪定の基本
桜の盆栽をホームセンターで買う前に
まずは、ホームセンターで桜盆栽を探す前に知っておきたい基本情報ですね。いつ頃お店に並ぶのか、どんなお店にあるのか、値段は?など、気になるポイントをチェックしていきましょう。
ホームセンターの販売時期はいつ?
桜盆栽がホームセンターの店頭に並ぶのは、やはり春の園芸シーズンがメインみたいです。
具体的には、蕾が膨らみ始める冬の終わり(2月頃)から、開花期にあたる春先(3月~4月)にかけてが販売のピークかなと思います。
この時期は、開花直前や、まさに今咲いています!という華やかな状態で売られていることが多いので、見てるだけでも楽しいですよね。
補足:開花が終わった後(5月頃)は、少し値段が下がって売られていることもあるかもしれませんが、品揃えは春先が一番豊富な印象です。
カインズやコメリでの取り扱い
じゃあ、具体的にどこのホームセンターで売ってるの?という点ですが、私が見て回った感じだと、大手チェーンなら大体取り扱いがあるようです。
- DCM(カーマ・ダイキ・ホーマック)
- コメリ
- カインズ
- コーナン
こういった主要なホームセンターでは、春になると園芸コーナーに特設スペースができて、桜盆栽が並んでいるのをよく見かけますね。
ただ、店舗の規模や地域によって品揃えはマチマチだと思うので、「絶対欲しい!」という場合は、事前に最寄りのお店に電話などで問い合わせてみるのが確実かもしれません。
値段の相場と専門店の違い
気になるお値段ですが、これは「どこで買うか」によって結構変わってくるみたいです。
ホームセンターの場合、これから盆栽を始める人向けの、比較的手頃な価格帯(数千円?)のものが中心です。例えば、小さな若木だと2,000円台から見つかることもありますね。
一方、盆栽専門店やオンラインストアだと、樹齢(木が生まれてからの年数)や樹形(木の形)、鉢の品質によって、4,000円くらいから、手の込んだものだと15,000円以上と、価格帯が広くなります。
なんでこんなに違うの?というと、専門店の盆栽は、プロが長年手入れをして「盆栽」として形作ってきた技術料が含まれているからなんですね。
ホームセンターのものは、どちらかというと「これから自分で育てていく素材」という側面が強いかも。それぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。
| 特徴 | ホームセンター | 盆栽専門店 |
|---|---|---|
| 価格帯 | 手頃(数千円~) | やや高価~高価 |
| 品揃え | 限定的(初心者向けが中心) | 豊富(多様な品種・樹形) |
| 品質 | ばらつきがある可能性あり | 高品質で管理が行き届いている |
| 相談・アフターケア | 専門知識は期待しにくい | 専門家のアドバイスや植え替え等も |
| 利便性 | 高い(土や鉢も一緒に買える) | 店舗数が少ない |
初心者の私としては、まずは価格と利便性のバランスが良いホームセンターで始めてみて、ハマったら専門店を覗いてみる、というのが良いステップかなと思います。
初心者向けの品種「旭山桜」
ホームセンターでよく見かける桜盆栽には、いくつか代表的な品種があります。特に初心者向けとして人気なのがコレ!
一番人気! 旭山桜(あさひやまざくら)
「一才桜(いっさいざくら)」とも呼ばれます。名前の通り、若木のうちから(一才でも)花を咲かせる性質があるんです。寒さにも強くて、樹形がコンパクトにまとまりやすいので、管理がしやすいのが最大の魅力!豪華な八重の花をたくさん咲かせてくれますよ。
私も最初に買うなら、この「旭山桜」かな?と思っています。他にも、こんな品種を見かけることがあります。
- 御殿場桜(ごてんばざくら): 旭山桜と並んで丈夫な品種。こちらは一重咲きの可憐なピンク色の花が特徴です。
- しだれ桜: あの優雅に垂れる姿をミニサイズで楽しめます。ただ、あの形を維持するには少し剪定(せんてい)のテクニックが必要みたいですね。
- 富士桜(ふじざくら): 別名「豆桜」。花や葉が小さいので、ミニ盆栽にぴったりです。
失敗しない桜盆栽の選び方
さて、いよいよお店で選ぶとなった時、どれを選べばいいか悩みますよね。つい花がたくさん咲いているものに目が行きがちですが、「来年以降も元気に咲いてくれるか」という視点が大事みたいです。
健康で将来性のある木を見極めるための「健康診断チェックリスト」をまとめてみました!
【購入前】桜盆栽の健康診断リスト
- 幹: 根元が太く、上に向かって自然に細くなっていますか?傷やひび割れがないかもチェック。
- 枝: 幹の周りにバランス良く配置されていますか?(同じ高さから左右対称に出てる「かんぬき枝」などは避けた方が無難かも)
- 芽: 花芽はふっくらしていますか?乾燥してカサカサしてないか確認。
- 根元: 木を持って軽く揺らしてみて、グラグラしませんか? 不安定なのは根が弱っているサインかも。
- 病害虫: 葉の裏や枝の付け根に、アブラムシやカイガラムシなどがいないか、よーく観察しましょう。
特に大事なのが、土の表面から、幹の根元がタコの足みたいに四方八方に力強く広がっている「根張り(ねばり)」が見えるもの。これは元気な証拠で、将来的に風格も出てくるそうです。
注意:根詰まりのサイン
鉢の底の穴から太い根がはみ出していたり、水をあげても土に染み込まずに鉢のフチを伝って流れ出てしまったり…。これは鉢の中が根でパンパンの「根詰まり」のサインです。
これが理由で買うのを諦める必要はないですが、「花が終わったら、すぐに植え替えが必要だな」と覚悟しておく必要がありますね。
桜の盆栽をホームセンターで買ったら
無事に桜盆栽をゲットしたら、いよいよ育てる番ですね!ここからは、翌年もキレイな花を咲かせるための、基本的な育て方やお手入れのコツを見ていきましょう。
基本の育て方と置き場所
桜盆栽の健康は、置き場所で8割決まる!と言われるくらい大事なポイントだそうです。
大原則は、「基本は屋外管理」です。
桜は日光と風通しが大好き。病害虫の予防にもなりますし、何より光合成をたっぷりしないと、来年の花芽が作られないんです。
- 春・秋: 日当たりと風通しの良い場所。
- 夏: 強い西日や直射日光は「葉焼け」の原因になるので、午前中だけ日が当たる「半日陰」がベスト。
- 冬: 開花のために、冬の寒さに当てる必要があります。 ただし、土がカチカチに凍るような厳しい寒さや、乾燥した風からは守るため、軒下などに移動させると安心です。
室内での鑑賞は「2~3日」が限度!
満開の時期は、ついお部屋の中でずっと眺めていたくなりますが…これはグッと我慢。長く室内に置くと木が弱ってしまいます。特にエアコンの風が直接当たる場所は絶対に避けてくださいね。
成功の鍵「水やり」と肥料
盆栽で一番失敗が多いのが、この「水やり」だそうです。
大事な基本原則は、「土の表面が乾き始めたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える」こと。これを守れば、水のやりすぎ(根腐れ)も、やらなすぎ(水切れ)も防げます。
「土が乾いたか」の判断は、表面が白っぽくなっているのを目で見るか、指で少し触ってみて湿り気を感じないかでチェックします。
水やりの頻度(目安)はこんな感じです。
- 夏: 1日に1~2回(朝と夕方)
- 春・秋: 1日に1回、または2日に1回
- 冬: 2~3日に1回
そして、もう一つ大事なのが「肥料」です。鉢の中の土は栄養が限られているので、ご飯をあげるイメージですね。
肥料を与えるベストタイミング
- お礼肥(おれいごえ): 花が終わった後(4月~5月頃)。「咲いてくれてありがとう」の肥料です。開花で使ったエネルギーを補給する、これが一番重要!
- 成長期: その後、梅雨と真夏(7月下旬~8月)を除いて、月に1回くらい固形の肥料をあげます。
- 秋肥(あきごえ): 9月~10月頃。冬を越して、来春に力強く芽吹くためのエネルギーを蓄える肥料です。
肥料も、ホームセンターで「盆栽用」として売られている固形の有機質肥料(油かすなど)や、液体肥料(ハイポネックスなど)でOKです。
植え替えの時期と必要な土
盆栽は、数年に一度「植え替え」という作業が必要です。これは、鉢の中で根がパンパンになる「根詰まり」を防ぐため。
- 頻度の目安: 若い木は1~2年に1回、大人の木(成木)は2~3年に1回。
- 最適な時期: 芽が動き出す直前の早春(2月~3月)がベストです。
植え替えの際は、古い鉢から木を抜き、周りの古い土を1/3ほど優しくほぐし落として、長く伸びすぎた根や黒く傷んだ根を切ってから、新しい土で植え直します。
じゃあ、土はどうするの?
一番簡単なのは、ホームセンターで売っている市販の「盆栽の土」を使うことです。これが手軽で間違いないですね。
もし自分でブレンド(配合)するなら、「赤玉土(小粒)7:腐葉土3」の割合が基本だそうです。これらの用土も、もちろん全部ホームセンターで揃いますよ。
花が咲かない原因と対処法
「去年は咲いたのに、今年はなぜか花が咲かない…」これは一番ショックですよね。でも、その原因は、ほとんどが前年のお手入れにあるそうなんです。
桜盆栽の花が咲かない主な原因
- 原因1:剪定の時期が遅いこれが一番多いかも。桜は、来年の花芽を夏(7月~8月頃)に作ります。だから、夏以降に枝を切ってしまうと、せっかくできた花芽を切り落とすことに…。
- 原因2:日光不足花が終わった後から夏にかけて、たっぷり日光を浴びていないと、花芽を作るエネルギーが足りなくなります。
- 原因3:水や肥料の不足特に夏の「水切れ」は致命的です。花芽を作る大事な時期に栄養不足や水分不足になると、木が「花どころじゃない!」となってしまいます。
- 原因4:冬の寒さに当たっていない桜は、冬の寒さを経験することで「春が来た!」と認識して開花のスイッチが入ります。冬もずっと暖かい室内に置いておくと、咲かなくなっちゃうんです。
心当たり、ありませんでしたか? 翌年もしっかり咲いてもらうためには、花が終わった後から夏までの管理がすごく大事なんですね。
美しい樹形のための剪定のコツ
盆栽の醍醐味といえば、やっぱり「剪定(せんてい)」ですよね。木がボーボーに伸びるのを防ぎ、美しい樹形を作るための作業です。
剪定には、大きく分けて2つのタイミングがあります。
- 花後剪定(3月~5月)花が終わったらすぐに行う軽い剪定です。長く伸びすぎた枝を2~3芽残して切り詰めます。これをすることで、来年花が咲く短い枝を育てることができます。
- 休眠期剪定(11月~12月)葉が全部落ちて、木の骨格(枝ぶり)がよく見える時期に行う、本格的な樹形作りの剪定です。不要な枝を整理します。
盆栽には「忌み枝(いみえだ)」と呼ばれる、美観を損ねる枝のパターンがあるそうです。これらを優先的に切っていくのが基本みたいですよ。
- 立ち枝: 真上に勢いよく伸びる枝
- 下り枝: 真下に垂れ下がる枝
- 交差枝: 他の枝とクロスしている枝
- かんぬき枝: 幹の同じ高さから左右対称に出てる枝
切る時は、清潔なハサミを使うこと。桜は切り口から菌が入りやすいので、もし鉛筆より太い枝を切った場合は、必ず「癒合剤(ゆごうざい)」という保護クリームを塗ってあげましょう。これも園芸コーナーに売っています。
葉が枯れる時のトラブル解決
「なんだか葉っぱの元気がない…」「葉が茶色く枯れてきた…」という時は、木が何かしらのSOSを出しているサインです。
- 葉のフチが茶色くパリパリに…→ 水切れの可能性が一番高いです。すぐにたっぷりと水をあげてください。
- 土は湿ってるのに、葉が黄色く萎れてくる…→ 根腐れかも。水のやりすぎで根が窒息している状態です。この場合は、一度植え替えをして、傷んだ根を取り除き、水はけの良い土に植え直す必要があるかもしれません。
- 葉が部分的に茶色く焼けたように…→ 葉焼けです。真夏の強い直射日光が原因。すぐに半日陰の場所に移動させましょう。
秋の落葉は自然なこと
桜は「落葉樹」です。秋になると葉が黄色や赤に色づいて、冬には全部落ちます。これは病気ではなく、冬越しの準備をしているだけなので心配いりませんよ!
桜の盆栽をホームセンターで始めよう
ということで、今回は桜の盆栽をホームセンターで探すための情報や、育て方の基本をまとめてみました。
ホームセンターは、専門店に比べると品種や品質に限りがあるかもしれませんが、盆栽を始める第一歩としては、手頃な価格で土や鉢も一緒に揃えられる、すごく便利な場所だと思います。
「選び方」のポイントさえ押さえておけば、健康で将来性のある一鉢にきっと出会えるはずです。
日々の水やりや剪定は少し手間がかかるかもしれませんが、それも含めて、小さな鉢の中に「四季」を感じられるのが盆栽の最大の魅力かなと思います。ぜひ、あなただけの一鉢を見つけて、自宅でのお花見を楽しんでみてくださいね!
免責事項
この記事で紹介した育て方や価格、病害虫の対策は、あくまで一般的な目安や一例です。植物の状態や育成環境によって最適な方法は異なります。
特に、深刻な病気や害虫、木の衰弱など、ご自身の判断で対処が難しいと感じた場合は、購入した店舗やお近くの盆栽専門店、園芸の専門家にご相談されることを強くおすすめします。
