有平糖はどこで売ってる？成城石井やカルディやイオンで買える？

サクッとした独特の食感と、ガラス細工のような美しい見た目が魅力の有平糖。「食べてみたいけど、どこで売ってるの？」と探している方も多いのではないでしょうか。

実は有平糖は、こだわりの品を扱う久世福商店や成城石井、輸入食品が楽しいカルディ、一部のイオンといった店舗で見かけることがあります。

また、名産地として知られる小田原や、老舗が集まる東京の和菓子店に足を運ばなくても、便利な通販を利用すれば、定番の味から珍しい落花生入りまで手軽に購入可能です。

一方で、身近なコンビニでの取り扱い状況も気になるところ。

この記事では、「有平糖はどこで売ってる？」というあなたの疑問に、あらゆる角度からお答えします。

有平糖はどこで売ってる？購入前に知る基本

 

有平糖はどこのお菓子？

有平糖のルーツを知ると、その魅力がさらに深まります。結論から言うと、有平糖はポルトガルから伝わった「南蛮菓子」が起源のお菓子です。

室町時代の終わり頃、宣教師によって日本にもたらされた「アルフェニン(alfenim)」や「アルフェロア(alféloa)」と呼ばれる砂糖菓子が、有平糖の原型とされています。

当時は砂糖が非常に貴重だったため、大名への献上品など、ごく一部の上流階級しか口にできない高級品でした。

このように、有平糖は日本の伝統的な和菓子でありながら、その背景には異国の文化との交流の歴史が隠されています。茶道で使われる干菓子としても発展し、見た目の美しさと上品な甘さが磨かれてきました。

 

有平糖と飴の違いは何ですか？

有平糖と一般的な飴は、見た目が似ているため混同されがちですが、実は原料の配合比率と食感に明確な違いがあります。最大の違いは、「砂糖」と「水飴」のバランスです。

一般的な飴は、砂糖と水飴を同じくらいの割合で配合することが多く、これにより粘り気が出て、口の中でゆっくり溶ける食感が生まれます。

一方、有平糖は砂糖の含有量が非常に多く、水飴はつなぎとして少量加える程度です。この配合により、いくつかの特徴的な違いが生まれます。

 

この違いを以下の表にまとめました。

つまり、口の中で長持ちさせて楽しむのが一般的な飴、噛んで軽快な食感と味わいを楽しむのが有平糖、と覚えておくと分かりやすいでしょう。

 

有平糖は何県のお土産ですか？

「有平糖」と聞いて、特定の県を思い浮かべるのは難しいかもしれません。それもそのはず、有平糖は特定の県だけの銘菓というよりは、歴史的な背景を持つ地域で伝統的に作られているお菓子だからです。

ただ、特に有名な産地や製造元として挙げられるのが、神奈川県小田原市です。小田原には有平糖の製造を専門に行う工房があり、「湘南ありへいとう」などのブランドはご当地土産としても知られています。

また、歴史的な観点からは、南蛮文化が伝わった長崎や、織田信長が好んだという逸話から岐阜などでも、地域に根差した有平糖が見られます。例えば、岐阜城の売店では「信長有平糖」という商品が販売されており、歴史ファンにとって嬉しいお土産となっています。

有平糖 落花生入りのような種類も

有平糖は、砂糖本来の味を楽しむプレーンなタイプが基本ですが、様々な素材を組み合わせたバリエーションも存在します。その中でも、香ばしい風味が魅力なのが落花生入りの有平糖です。

細かく砕いた落花生を飴に混ぜ込むことで、有平糖のサクサクとした食感に、落花生のカリッとした歯ごたえと豊かな風味が加わります。甘さとしょっぱさのバランスが絶妙で、お茶請けだけでなく、おやつとしても人気があります。落花生以外にも、様々なフレーバーが存在します。

有平糖のフレーバー例

• ごま：黒ごまや白ごまをたっぷりと使用。ごま特有の香ばしさが口いっぱいに広がります。
• きなこ：優しい甘さのきなこを飴で包んだり、練り込んだりしたもの。和の風味を存分に楽しめます。
• 抹茶：上品な苦みと豊かな香りが、有平糖の甘さを引き立てます。
• 果物系：レモンや柚子、いちごなどの果汁を使い、爽やかな酸味と香りを加えたものもあります。

これらのフレーバー有平糖は、伝統的な和菓子店だけでなく、後述する久世福商店や通販サイトなどで見つけることができます。色々な味を試して、お気に入りを見つけるのも楽しいですよ。

 

店舗別｜有平糖はどこで売ってるか徹底ガイド

 

成城石井や久世福商店の有平糖

こだわりの食品が揃うセレクトショップは、有平糖を探す際の有力な選択肢です。特に成城石井や久世福商店では、取り扱いが確認されています。

成城石井での取り扱い

成城石井では、高品質な和菓子の一つとして有平糖が販売されていることがあります。他のスーパーではあまり見かけないような、素材にこだわった商品や、少し珍しいフレーバーのものが見つかる可能性があります。

ただし、全店舗で常時扱っているわけではないため、ギフトなどで確実に手に入れたい場合は、事前に最寄りの店舗へ問い合わせるのがおすすめです。

久世福商店での取り扱い

「ザ・ジャパニーズ・グルメストア」をコンセプトにする久世福商店も、有平糖を見つけやすい場所の一つです。

日本全国から集めたこだわりの逸品が並ぶため、職人手作りの本格的な有平糖に出会える可能性があります。

黒ごまやきなこを使った商品など、和の素材を活かしたものが多く、パッケージもおしゃれなため手土産にもぴったりです。

有平糖はカルディやイオンにもある？

より身近なスーパーマーケットでの取り扱いも気になりますよね。結論として、カルディや一部のイオンでも有平糖を購入できる可能性があります。

カルディでの取り扱い

輸入食品のイメージが強いカルディですが、実は和菓子コーナーも充実しています。カルディでは、季節限定商品としてや、プライベートブランド「もへじ」シリーズの一つとして有平糖が並ぶことがあります。

いちご味など、カルディならではの少し変わったフレーバーや、可愛いパッケージの商品に出会えるのが魅力です。買い物のついでに和菓子コーナーをチェックしてみると思わぬ発見があるかもしれません。

イオンでの取り扱い

イオンのような大型スーパーでは、和菓子コーナーや全国の銘産品を集めたコーナーで有平糖が販売されていることがあります。

ただし、定番商品として常時置かれている可能性は低く、地域物産展などの催事イベントでスポット的に入荷されるケースが多いようです。特にイオンの大型店舗では品揃えが豊富なため、見かける可能性は比較的高まります。

有平糖はコンビニでは見かけない？

最も手軽な購入場所であるコンビニですが、残念ながらコンビニエンスストアで有平糖が定番商品として販売されていることは、ほぼありません。

その理由は、有平糖が一般的な飴菓子に比べて専門性が高く、ターゲット層が限られるためと考えられます。

コンビニの棚は、売れ筋商品を効率よく回転させることが重視されるため、比較的ニッチな和菓子である有平糖は、定番商品としては採用されにくいのが現状です。ただし、可能性が全くないわけではありません。

とはいえ、これらは非常に稀なケースです。もし「今すぐ有平糖が食べたい」と思っても、コンビニで探すのは効率的とは言えません。

確実に購入したい場合は、これまで紹介したスーパーや専門店、または後述する通販などを利用するのが賢明です。

 

東京で有平糖が買える場所

日本の中心である東京では、伝統的な有平糖からモダンなものまで、様々な種類を見つけることができます。有平糖を探すなら、老舗の和菓子店や百貨店の食品フロア（デパ地下）がおすすめです。

老舗和菓子店

東京には江戸時代から続く和菓子店が数多く存在し、伝統製法を守り続ける本格的な有平糖を購入できます。

• • • 榮太樓總本鋪（えいたろうそうほんぽ）：日本橋に本店を構える有名店。看板商品の「梅ぼ志飴」は、有平糖の製法を基本に作られており、江戸っ子に愛され続ける逸品です。
    • とらや：言わずと知れた和菓子の名店。季節の情景を映した美しい有平糖が作られることもあります。

百貨店のデパ地下

都内の主要な百貨店は、全国の銘菓が集まる宝庫です。和菓子コーナーや、全国の逸品を集めた「銘菓百選」のようなセレクトコーナーは特に狙い目です。

• • • 日本橋三越本店、髙島屋日本橋店：老舗が多く集まる日本橋エリアにあり、品揃えが豊富です。
    • 伊勢丹新宿店：催事や限定品の展開が多く、新しい有平糖との出会いが期待できます。

小田原・湘南の有平糖はどこで売ってる？

前述の通り、神奈川県の小田原・湘南エリアは、有平糖の主要な製造地の一つとして知られています。この地域では、お土産物店や専門の製造元で、ご当地ならではの有平糖を購入できます。特に有名なのが、小田原市に工房を構える「ありへいとう製造本舗」です。

こちらの「湘南ありへいとう」は、半世紀以上受け継がれる秘伝の製法で作られており、驚くほどサクサクとした食感が特徴です。オンラインでの販売も行っていますが、現地を訪れた際にはぜひ立ち寄りたい場所の一つです。

小田原・湘南エリアでの探し方

• • • 道の駅・お土産物店：小田原駅周辺や観光地の土産物店では、地域の名産品として有平糖が並んでいます。
    • 和菓子店：地元の老舗和菓子店が、独自の製法で手作りした有平糖を販売していることもあります。

有平糖は通販で確実に入手可能

「近所に売っているお店がない」「特定のブランドの有平糖が欲しい」という場合に最も確実で便利なのが、インターネット通販の利用です。

Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングといった大手通販サイトでは、全国各地の様々な有平糖が販売されています。通販を利用することには、多くのメリットがあります。

 

一方で、いくつかの注意点も存在します。

まとめ：結局、有平糖はどこで売ってる？

この記事では、有平糖をどこで売ってるかについて、市販の店舗から通販まで詳しく解説しました。最後に、重要なポイントをリスト形式で振り返ります。

• 有平糖はポルトガル由来の南蛮菓子がルーツ
• 砂糖が多くサクサクした食感が一般的な飴との大きな違い
• 神奈川県の小田原・湘南エリアは有名な産地の一つ
• 成城石井や久世福商店などこだわりの食品店で扱いがある
• カルディやイオンなど一部のスーパーでも見つかる可能性がある
• コンビニでの定番販売はほぼなく入手は難しい
• 東京では老舗和菓子店や百貨店のデパ地下が狙い目
• 落花生やごま、抹茶など様々なフレーバーが存在する
• 最も確実で品揃えが豊富なのはAmazonや楽天市場などの通販
• 通販はレビューを参考にできるメリットがある
• 一方で通販は送料や実物が見られない点に注意が必要
• 店舗での取り扱いは流動的なため事前確認がおすすめ
• 高品質なものはギフトやお土産としても喜ばれる
• 見つけたらラッキーな商品なので機会を逃さないのが吉
• この記事を参考にすればあなたの求める有平糖が見つかるはず