18650電池はどこで売ってる？ダイソーやドンキホーテで買える？

パワフルな性能で、懐中電灯やモバイルバッテリーなど様々な電子機器に利用される18650電池。しかし、いざ探してみると「18650電池は一体どこで売ってるのだろう？」と困った経験はありませんか？

一般的な乾電池と違い、ダイソーや近所のホームセンターでは見かけることが少なく、ヤマダ電機やケーズデンキ、ヨドバシカメラといった大手家電量販店を訪ねても、なかなか見つからないのが実情です。

もしかしたら電子部品の聖地、秋葉原まで行けば手に入るのでしょうか。また、購入するなら信頼性の高い日本製の製品や、定番であるパナソニック製のものが良いのか、そもそも代用できる電池はあるのか、という疑問も湧いてきます。

この記事では、そんな18650電池の購入に関するあらゆる疑問にお答えし、安全に使うためのおすすめの選び方まで、詳しく解説していきます。

18650電池はどこで売ってる？購入前の注意点

保護回路なしは危険？18650バッテリーの注意点

結論から言うと、保護回路のない18650バッテリーの使用は非常に危険です。18650バッテリーは、一般的な乾電池と比べてエネルギー密度が非常に高く、パワフルである一方、取り扱いを誤ると重大な事故につながる可能性があります。

主な危険性として、過充電（充電しすぎること）、過放電（電気を使いすぎること）、そして短絡（ショート）が挙げられます。

これらの異常な状態になると、バッテリー内部で化学反応が暴走し、発熱、発煙、最悪の場合は発火や破裂に至ることがあります。この現象は「熱暴走」と呼ばれ、リチウムイオン電池の最も恐ろしいリスクの一つです。

インターネット通販などで安価に販売されている製品の中には、コスト削減のためにこの保護回路が搭載されていないものが紛れていることがあります。保護回路の有無は外見だけでは判断しにくいため、購入時には製品仕様をよく確認し、「保護回路付き」や「Protected」と明記されている製品を選ぶことが極めて重要です。

PSEマークなしの18650は違法ですか？

 

はい、PSEマークのない18650リチウムイオン電池（単電池）の販売は、法律で禁止されており違法です。18650電池は、日本の「電気用品安全法」における規制対象「リチウムイオン蓄電池」に該当します。

この法律では、体積エネルギー密度が400Wh/L（ワット時毎リットル）以上のリチウムイオン蓄電池を「特定電気用品以外の電気用品」と定めており、国内で製造・輸入・販売する事業者は、国の定める技術基準に適合していることを証明するPSEマークを表示する義務があります。

市販されているほとんどの18650電池は、この基準値（400Wh/L）を超えるため、PSEマークの表示が必須となります。

 

18650電池はどこで売ってる？販売店と選び方

他のリチウム電池はどこで買えますか？

18650電池を探す前に、まず一般的なリチウム電池がどこで手に入るかを知っておくと、18650電池の特殊性がより理解しやすくなります。私たちが普段「リチウム電池」と聞いて思い浮かべるのは、主にコイン形（ボタン形）のリチウム電池ではないでしょうか。

例えば、時計や車のキー、電子体温計などに使われる「CR2032」や「CR2025」といったコイン形リチウム電池は、非常に多くの場所で販売されています。

このように、一般的なコイン形リチウム電池は私たちの生活に身近な多くの店舗で簡単に入手できます。しかし、18650電池はこれらの店舗の店頭に並ぶことはほとんどありません。その理由は、前述の通り18650電池がより高いエネルギーを持ち、安全な取り扱いにある程度の知識を要する特殊なバッテリーだからです。

18650電池はダイソーで入手できる？

 

結論として、ダイソーの店舗で18650電池が単体で販売されていることはありません。ダイソーでは一般的な乾電池やコイン形リチウム電池は取り扱っていますが、18650電池のような特殊な充電池は販売対象外となっています。

ただ、インターネット上では「ダイソーのモバイルバッテリーを分解すると18650電池が取り出せる」といった情報が見受けられます。実際に、一部の安価なモバイルバッテリーには、コストを抑えるために18650電池が内蔵されているケースがあります。

 

このように、たとえ安価に入手できるとしても、安全性を著しく損なう行為です。重大な事故につながる危険性が極めて高いため、製品を分解して電池を取り出すことは絶対にやめましょう。

18650はホームセンターで買える？

 

18650電池は、カインズ、コーナン、DCMカーマ、コメリといった大手のホームセンターの店頭でも、単体での取り扱いは基本的にありません。電池コーナーを探しても、一般的な乾電池や充電池（エネループなど）、コイン電池がほとんどで、18650電池を見つけるのは非常に困難です。

ただし、全く関連性がないわけではありません。ホームセンターで販売されている一部のプロ向けの電動工具や強力なLEDライトのバッテリーパックには、18650電池が複数本組み込まれて使用されています。

しかし、これらはあくまで専用のバッテリーパックとして販売されており、電池単体を交換する仕様にはなっていません。ホームセンターはDIY用品や工具が豊富なので、18650電池も置いていそうだと考えるかもしれませんが、実際には取り扱いがないのが現状です。

ケーズデンキやヤマダ電機、ヨドバシの状況

 

ケーズデンキ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、ビックカメラといった大手家電量販店の実店舗でも、18650電池を単体で販売していることは極めて稀です。これらの店舗の電池売り場は、主に家庭用の乾電池や充電池、カメラ用の特殊電池などが中心で、18650電池は陳列されていません。

オンラインストアでの取り扱いは？

実店舗とは対照的に、ヨドバシ.comやビックカメラ.comといったオンラインストアでは、一部の18650電池が販売されていることがあります。特にヨドバシ.comでは、LEDライトの有名ブランドなどが販売する純正の18650電池を取り扱っている場合があります。

専門店なら18650電池は秋葉原にある？

 

はい、これまでの店舗とは異なり、東京・秋葉原の電子部品を専門に扱うお店では18650電池を購入できます。

秋葉原は「電気街」として知られる通り、一般的な家電量販店では手に入らないような専門的な電子パーツや部品を数多く取り揃えています。18650電池を探す場合、以下のような電子部品専門店を訪れるのが良いでしょう。

18650電池は通販で買うのがおすすめ

 

これまで見てきたように、18650電池は実店舗での入手が非常に難しいのが現状です。そのため、最も確実かつ便利な購入方法は、Amazonや楽天市場といった大手インターネット通販サイトを利用するのがおすすめです。

通販サイトでは、国内外の様々なメーカーの18650電池が数多く販売されており、容量や保護回路の有無、価格などを比較しながら、自分のニーズに合った製品を簡単に見つけることができます。

日本製が安心？パナソニック製18650電池

 

18650電池を選ぶ上で、「日本製」や「パナソニック製」というキーワードは、高い品質と信頼性の証として非常に重要視されています。

実は、18650という規格のリチウムイオン電池を世界で初めて開発したのは、日本の三洋電機（現在はパナソニックに吸収合併）です。

そのため、パナソニックは18650電池のパイオニアであり、長年培ってきた高い技術力と厳しい品質管理体制には定評があります。

なぜ日本製セルが推奨されるのか？

18650電池の心臓部である「セル」と呼ばれる部品の品質は、電池全体の性能と安全性を大きく左右します。パナソニックをはじめとする日本のメーカーが製造するセルは、以下のような点で優れているとされています。

• 性能の安定性：表記されている容量や出力に偽りがなく、安定した性能を発揮します。
• 長寿命：繰り返し充放電を行っても性能が劣化しにくく、長く使うことができます。
• 高い安全性：内部構造が精密に作られており、万が一の異常時にもリスクを低減する設計になっています。

もちろん、全ての海外製品が粗悪というわけではありませんが、特に安全性に関わる製品だからこそ、実績と信頼のある日本製セルを使用した製品や、パナソニックのようなトップブランドの製品を選ぶことは、賢明な選択と言えるでしょう。

 

18650電池の代用は可能か？

結論から申し上げると、18650電池を単三電池や単四電池といった一般的な乾電池で代用することはできません。逆もまた然りです。その理由は、サイズと電圧が全く異なるためです。

電圧の違いがもたらす危険性

サイズの違いは物理的に入らないため一目瞭然ですが、より重要なのが電圧の違いです。18650電池の電圧は3.7V前後であるのに対し、単三電池は1.5V（充電池で1.2V）しかありません。

仮にスペーサーなどを使って無理やり単三電池を18650電池用の機器に入れても、電圧が足りずに動作しません。

逆に、単三電池を使うように設計された機器に18650電池を接続するのは絶対にやめてください。機器の定格を大幅に超える高電圧がかかるため、回路がショートして一瞬で機器が故障するだけでなく、発熱や発火の原因となり非常に危険です。

結論：18650電池はどこで売ってるのか

この記事では、18650電池の販売場所から安全な選び方までを詳しく解説しました。最後に、記事の要点をリスト形式でまとめます。

• 18650電池は高出力だが取り扱いに注意が必要な特殊バッテリー
• 安全のため保護回路が搭載された製品を選ぶことが必須
• PSEマークのない18650電池は国内での販売が法律で禁止されている
• ダイソーの店舗で18650電池単体の販売はない
• モバイルバッテリーの分解は非常に危険なため絶対に行わない
• カインズなどのホームセンターでも店頭での入手は困難
• ケーズデンキやヤマダ電機など大手家電量販店の実店舗でもほぼ見つからない
• ヨドバシ.comなど一部のオンラインストアでは取り扱いがある場合も
• 確実に購入するなら東京・秋葉原の電子部品専門店が選択肢になる
• 最も手軽で確実な購入方法はAmazonや楽天市場などの通販サイト
• 通販ではPSEマークと保護回路の記載、販売元の信頼性を要確認
• パナソニックに代表される日本製セルは品質と安全性が高く推奨される
• 単三電池など他の電池での代用はサイズと電圧が違うため不可能
• 代用を試みることは機器の故障や事故の原因となり大変危険
• 購入時は必ず使用機器の仕様に合った電池を選ぶ